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中学受験はしなければならない

初めまして、蛯田パパと申します。


4年生の頃に娘👧が「中学受験をしたい」と言いました。最初は冗談だろうとスルーしようとしましたが、どうも本当のようです。
しかし、我が家の事情で簡単に「うん。頑張りなさい。」と言えませんでした。

中学受験が厳しい理由

我が家にはお金がありません。

私立に通わせる資金力がないんです。
日本人の平均年収より下なんです。
そう稼ぎが少ないんです。

ホント情けない父親です😭

底辺というと言い過ぎかもしれませんが、裕福ではないとはハッキリ言えます。
そんな中で私立中学へ行かせられるわけがないのです。
(いや行かせるんですけどね😅理由は後ほど)

地方の中学受験率は高くない?

関東圏と違い、地方の中受率はどうなのだろうか

確かに首都圏の中学受験者数は9年連続で増加しており、受験率も17.86%もある(5〜6人に1人くらいの割合)

2023年私立・国立中学受験者数は過去最多の52,600名、受験率も過去最高の17.86%に!《首都圏》首都圏模試より
広島・岡山・福岡の中学受験、22年は難化!地方の激戦区と名門校の最新事情 ダイヤモンド社より

各都道府県別で見ると東京都の中学受験率26.6%は理解できるとしても、高知県は20%を超えている😳
これが地域柄ということで片付けたとしても、19都府県で中学受験率が5%を超えています。(クラスに1人いるかいないか)

これは多いのか少ないのか。上のデータは各県単位での中学受験率なので、市や町レベルだともっと偏りがあると思われます。
娘👩の公立小学校は、毎年6年生3学期はクラスの半分以上が中学受験するので登校しません。(中受率50%超😳
地域によっては都道府県の中受率よりもはるかに高い、もしくは低いところは存在するので冷静に見る必要はあります。

見出しにあるように地方である中国エリア、福岡は激戦区😳とあるのは、
煽りなのか、事実なのか、また、なぜそうなっているのかまずは調べなければならないと感じました。

私立中に金銭的に通える可能性は?

世帯収入が低い家庭でも通っている人が一定数いる

私立中学に通う子の親の年収っていくら?の記事によると、


文部科学省の『子供の学習費調査』から
私立中学校の1年あたりの学習費総額は143万6353円で、公立中学校(53万8799円)よりも約90万円多いようです。

世帯年収が低い我が家からすると、
年間約144万円を捻出するのは厳しいとすぐに考えてしまいます。

しかし、このデータを詳細に見ると私立は入学金などの金額が含まれていて(3分の1)、公立には塾代の費用が含まれていません。肌感覚だと公立との差は約90万円も離れていないと思われます。(それでも私立は高いのですが🥲

公立・私立中学校でかかる学習費の内訳 All Aboutより

実際、私立中学に通う世帯の半数は収入1000万円以上というデータも同じ文部科学省の『子供の学習費調査』から出ています。

子どもが公立・私立中学校へ通う世帯の世帯収入 All Aboutより

このデータをよく見ますと、世帯年収600万円未満が約10%もいる✨ことにも気がつきました。

400万円未満もいることから、決して無理ではないとも言えます。(いや無謀か🤣

では現実的に可能と思われるケースは

  • 奨学金制度を利用する
  • 特待生として入学する
  • 祖父母からの教育費の贈与

等が考えられます。

奨学金制度を利用する

私立中学校は大学や高校ほど奨学金制度は多くはないようです。ただし私立中学の中には、経済的理由によって修学が困難な生徒に対して学資を貸与する奨学金制度がある学校も多くあり、その場合は学校から紹介してもらえます。

注意する点としては貸与型だと将来返済は必要なので、一時的に世帯収入が減っているような場合の利用に留めておいた方が良いかもしれません。

返済義務がない給付型の奨学金は、国が定める永続的な制度は今のところありませんが、地方自治体が行っている就学奨励金や授業料軽減補助金などの制度があるようです。しかし私立学校を対象外とする自治体も多いなど、制度の実施状況は自治体ごとにばらつきがあるので注意が必要です。

高校生になりますと、令和2年4月に高等学校等就学支援金の制度が改正され、年収590万円未満世帯は私立高校の授業料が実質無償化されました。
ということは、中高一貫校の6年間ではなく中学の3年間の費用を工面できれば、通うことは可能になったということです。(中学の間のみ奨学金利用✨)

まだ調べきれていませんが、都道府県ごとに独自に設けられた、私立中学校に通う生徒を対象とする助成金・補助金制度もあるようです。

特待生として入学する

私立中高一貫校には入学試験の成績上位者を対象に奨学金を6年間支給する制度がある学校や入学してから学業成績や部活動の実績などが優秀な生徒に対して奨学金を支給する制度、特待生選抜入試などを実施して選ばれた生徒を対象に、入学金や授業料を減免する制度(25%〜100%減免)など学校が独自に定める奨学金制度や助成制度、特待生制度などの仕組みが多くあります。

特待生で入学できれば費用面の問題は気にしなくて良くなります✨

ただし、これらの制度を利用した場合、奨学生・特待生の適用基準から外れると、以降は一般生徒と同様の学費が必要となることには注意が必要です。

祖父母からの教育費の贈与

これは我が家的には全く可能性がない話ですが、方法論としてはあるので書いておきます。

昔に比べて少子化が進んだことで、祖父母からの資金援助を得ているご家庭も少なからずいるそうです。祖父母から協力が得られるご家庭であれば自らの収入が少なくても、孫のために私立中学の費用を捻出してくれれば通わせることは可能です。

また、教育資金一括贈与に係る贈与税の非課税措置という特例制度(期限あり)があり、最大1500万円まで非課税で教育資金に利用できます。また非課税の都度贈与という方法もあります。
詳しくは税理士にお聞きになるか国税庁や文部科学省のウェブサイト等でご確認ください。

中学受験するにあたっての懸念事項

応援してくれる仲間が少ない

地方からの中学受験となると首都圏とは違う難しい問題もあります。

地方では公立が素晴らしい。地元名門公立高校から大学受験するのが望ましい。と考える
公立絶対主義の人たちが祖父母世代まで多くいるということが挙げられます。

高校の公立名門校も含め、素晴らしい高校が多いことも知っています。
私は高校受験を全否定する気持ちはありません。(祖父母、親の出身校だったりもしますし)
しかし過去の常識に捉われて、中学受験を頭ごなしに否定する人が地方・田舎にマダマダ多いのは残念です。

昔は最終学歴が中卒の方、高卒の方も多かったですが、最近はお目にかかる機会が減りました。
また若い方に限っては、ほとんどの方が高卒以上(専門学校卒、大卒、院卒)ではないでしょうか。

何が言いたいかと申しますと、時代によって教育の在り方が変わるということです。

公立も中高一貫校が増えてきていますが制度的慣習的に難しい点が多く時間がかかっているのが実情です。中学と高校で教育が分断される、あるいはカリキュラムが重複することを防ぐために、文部科学省が1999年に学校教育法を一部改正し、中学校・高等学校の中等教育を一貫とする教育を選択的に導入することが出来るようにしましたが、中学は村町市区立、高校は県都立が多いことで公立中高一貫化は国に問題意識があったとしても20年以上経った現在においても実現はまだ限定的です。

国がグローバル化の現代で戦える人材教育の問題意識を持っていたとしても、スピード感を持って迅速に時代の流れに合わせて対応していかなければ意味がありません。私立学校は私立なだけに時代の流れに乗っていかなければ淘汰されます。コロナ対応が早かったのも私立学校です。大学入試も2020年度からセンター試験から共通テストへ変わりました。それに向けてカリキュラム対応が進んでいる学校も私立です。これらのことも踏まえながら公立が良いのか考える必要はあると思います。

また地方は中学受験率が低いこともあり、同じように中学受験するお子さんが少ないかもしれません。ひょっとしたらママ友などから中学受験することで驚かれることもあるかもしれません。気にすることはありません。今の時代は情報の時代です。私立の中高一貫校にチャレンジすることは上記の点においても間違いではないのですから。

地方は受験できる学校が限られる

地方だと私立の中高一貫校が少ないことが多いです。その中でお子さんの希望に沿った学校選びをすることになりますが、地元にない場合は近隣県さらには遠方の寮がある学校までも選択肢に入れなければなりません。そして女子は、さらに選択肢が絞られます。女子寮がある私立中学校はとても少ないからです。よって県内か隣接県へ時間をかけての通学が基本とならざるを得ないのです。

お金持ちは遠方の学校でも合格したらその学校の近くへ親含めて引越ししたり、新幹線などで遠距離通学する猛者もいます。
このブログでは、そんな金持ちは無視することにします(笑)

緊張感が足りない

地方の中学受験率が低いということは、周りに中受する人が少ないということです(当たり前ですけど)
というは学校などお子さん周りのコミュニティで受験する緊張感がない日常に振り回されることも多くあります。(ママパパ友界隈含めて)

逆に緊張感があるご家庭があるとすれば医者、弁護士などの高額所得者家系(家族のほとんどが医者など)で、跡取り(見栄)問題があるご家庭です。私の同級生には、そういったご家庭のご子息ご令嬢が何人もいました。側から見てて大変そうでした。必ず私立中に行かなければならない(医者や弁護士にならなければならない)プレッシャーは小学生にとっては、かなりの緊張感だったと思います。

中学受験に向けて適度に緊張感を保つことに気を配ることが重要になってきます。

なぜ中学受験しなければならないのか

もともと我が家では娘👧が「中学受験したい」と言っていないのにも関わらず、中学受験をさせようとは思っていませんでした。
あるとき娘👧から「中学受験したい」と言ってきました。それでも金銭的な問題も合って中学受験には私は消極的でした。ところが中学受験を決定づける現状を知るや、大きく心が中学受験をさせる方へ傾いたのです。

それは公立中学校に安心して我が子を預けられない現実を知ったからです。想像してください。中間管理職が少ない職場が今の公立小中学校です。相談したくても歳が近い先輩や上司が圧倒的に少ない。先生のスキルアップが身近でできる環境がないに等しいのです。良い先生が居ても2~3年で異動または退職。続かないのです。先生が悪いわけではないですが制度疲労が起きていると授業参観や先生とのコミュニケーションの中で強く感じました。

最近の保育士もそうですが人手不足という旗印のもと昔に比べて簡単に先生になれてしまいます。収入面や待遇面だけを見ると魅力的な職場とは言えないのはあきらかです。志が高い新卒の先生か情弱な教師志望者くらいしか成り手はいないのではないでしょうか。現に若手の先生は続かない人が多いのです。(現に娘の担任だった先生もとても良い先生でしたが退職されました)

もしくは教職に就こうとしっかり勉強してきた人は公立小中学校以外に就職した方が今までの努力が報われると考える人は少ないないと思います。ではどんな人間が教師になるかというと明言は避けますが、私たちが期待できる教師が圧倒的に少ない環境になるのではないかと想像してしまいました。そう考えると良い先生や担任に出会える確率はかなり低く、出会えたとしても異動などがあって長く続くことはないのではないかと感じてしまったからです。

また公立中なので学生間の学力の差がありすぎる環境になるのは必然で効率の悪い学習環境が小学校以上に成立するのは避けられません。
👧も「習熟度が違う人たちと同じ授業を受けるのは退屈すぎて嫌」と言っていたこともあり、私たちは我が子を公立中学校へ通わせることの恐怖心しか持てなくなりました。

私立中学も全く問題がないわけではありませんが、私立は時代のニーズに合わせていくことができなければ淘汰されます。だから学園も学校も先生も必死でやらなければなりません評判も気にします。入学してきた生徒を見捨てるわけにはいかないのです。私立学校は学校の理念と時代のニーズのバランスを取りながら必死に生徒を教育するサービスを提供していることに調べれば調べるほど安心感を持てるようになりました。

そうであるなら、娘👧が希望する環境が整った学校で中学校生活を過ごさせてやりたいと思うようになりました。

以上のように熟考の上、娘👧の将来を鑑みて、私たちは中学受験をしなければならないと決意したのであります。

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